グローセルグループは、優れた製品と技術の提供により、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。サステナブルな社会の実現に向けて、最優先で取り組むべきと考えているのが「環境」です。
気候変動による海水面の上昇や異常気象の発生、陸上や海中資源の枯渇、森林破壊、水の汚染・枯渇、生態系の変化などの問題が地球規模で深刻化しています。社会の持続的な発展には経済活動と環境課題解決の両立が必須であり、今すぐさまざまな対策を講じていくことが喫緊の課題です。脱炭素の取り組みは、昨今では企業がグローバルビジネスに参加するための資格の一つとなっています。グローセルグループは、自動車業界のサプライチェーンにおける重要な役割を担っており、CO2排出削減は欠かせない取り組みと認識し、グループはその責任を果たす使命を強く認識するとともに、さまざまな課題に取り組んでまいります。
一例を挙げると、車両の電動化（EV化）に伴い、パワー半導体、各種センサ、全個体電池等の製品需要が増大しビジネス機会の拡大が見込まれます。また省エネ対策に伴う製造プロセスの効率化、IoT化により通信インフラ、クラウドビジネス機会の増加、DX(Digital Transformation) に伴う、５Gなどの次世代情報通信インフラ構築のための通信ビジネスが拡大していく中で、グローセルグループの技術力や調達力により脱炭素社会の実現に貢献していきたいと考えています。

また、「社会生活」についても同じく重要な課題と考えています。人々が暮らしやすい未来社会の実現に向けて、先進運転支援システムの開発サポートや自社開発の高感度ひずみセンサ「STREAL」事業など、優れた製品や技術の創出によって新たな価値の提供を推進してまいります。
自社開発の高感度ひずみセンサ「STREAL」をロボットに搭載することで安全性やエネルギー効率の改善に貢献、自然災害に強いインフラ向け常時モニタリングシステム提案により風力発電や鉄道レール、橋梁等のインフラ設備の効率的な利用を促進し、新たな社会生活を提案していきたいと考えています。

サステナビリティを巡る課題解決に取り組むことは、企業価値向上につながるとともに、企業としての責務と認識しています。社員一人ひとりが、気候変動や資源不足など世界が抱える課題に対する意識を持ち、真摯に向き合うことが重要であると考えております。
また、グローセルグループは、すべての人の基本的人権を尊重するとともに、性別や年齢、人種や国籍、性的指向や社会的身分、障がいの有無など個人の属性に関係なく、すべてのステークホルダーの人権を尊重します。多様な人材が心身ともに安全かつ健康に働ける職場環境や個々の能力を最大限発揮できる人事制度、教育研修体系を整備し人材の育成に取り組んでまいります。チャレンジ精神旺盛な躍動感あふれる自由闊達な組織づくりを行い、ステークホルダーの皆様との対話を積極的に行っていくことで、よりよい社会の実現に貢献してまいります。