電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)の登場、自動運転技術の向上などの要因によって、自動車産業はかつてない変革の時代を迎えています。それに伴い、自動車を構成するさまざまな部品も変わり続けています。
例えば、従来のガソリン車はエンジンで動力を発生させますが、電気自動車などはモーターを利用します。走行の仕組みが根本的に変わることによって、必要となるデバイスもこれまでとは違ったものになるわけです。また、自動運転の技術が進歩し、人ではなく機械が担う部分が大きくなるにつれて、機械を形成するデバイスも高度化することになります。
しかしながら、お客様のニーズを満たす半導体・電子部品を提供するというグローセルの役割に変わりはありません。取り巻く環境の変化によって業界内での競争は激しさを増していますが、技術商社としての長年の経験を武器に、グローセルは確固たる地位を守り続けています。
「走るコンピュータ」と呼ばれるほどに進化した最新の自動車は、いたるところにSoC(System-on-Chip)が使われています。SoCはシステムの動作に必要となる多様なパーツを1つの半導体チップに集積したもので、スマートフォンをはじめとする電子機器では必要不可欠なものです。自動車においては、カーナビなどシステムが状況を把握して思考する過程において重要な役割を担っています。
グローセルではルネサスエレクトロニクス株式会社のR-Carという製品ファミリを幅広く取り扱っています。R-Carは自動運転がスタンダードとなることを見据えて設計されたもので、多様な車載アプリケーションに対応しています。このデバイスをお客様のニーズに応じて提案することで、運転の自動化を支えているのです。
「走る」「曲がる」「止まる」といった自動車の基本的な操作に関する分野では、ルネサスエレクトロニクス株式会社のRH850ファミリが主力商品です。これは高性能でありながら小型かつ超低消費電力を実現した制御装置で、エンジンやモーターの作動に関わります。
それに加えて、近年の自動車はカーナビやドライブレコーダーなど、必要とされるデータの容量が急速に増えています。そこでグローセルは台湾のSilicon Motion(シリコン・モーション)社と提携し、膨大な情報を迅速かつ的確に処理してユーザーに伝えられるストレージデバイスを提供しています。多様な部品をワンストップで提供できる体制を整えていることも、自動車産業におけるグローセルのアドバンテージと言えるでしょう。
高性能の製品を幅広く取り扱っていることに加えて、グローセルには自動車や半導体・電子部品についての豊富な知見があります。それによってお客様の信頼を得ることができ、安全な走行に寄与することができるのです。
今後、EVやFCVが普及し、よりハイレベルな自動運転が実現することによって、車載デバイスの需要はさらに高まることが予想されます。グローセルはそれに対応して技術の発展に追従し、絶えず最先端を走り続けることで、地球環境に配慮しつつ、人々に安全で快適な暮らしを提供していきます。
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